洪拳にまつわるデマ

洪拳は世界的にHung Kuen(洪拳)と言う呼び名が一般的ですが、日本では洪家拳と言わないと通じない事が多いです。当學院ではワールドスタンダード「洪拳」の呼び名を採用していますが、Hung gaa Kuen (洪家拳)は一般的ではありません。

日本の常識は世界の非常識とよく言われますが、島国で情報が隔絶していた時代において、第1人者と呼ばれる権威ある者が大衆をミスリードする事によって非常識を常識・定説にすり替えていた事がよくありました。中國武術に於いても1970年代後半から○田○智氏という人がオピニオンリーダーとして君臨し、中國武術にまつわる様々な定説や常識を世間に広めていきました。

それから40年以上の年月が経過した現代に於いてもこの頃に構築された中國武術にまつわる様々なおかしな定説や非常識の呪縛から解放されていない状況であると言えます。

Wikiで、
洪家拳は広東省五大名拳(南派五大名家、洪家拳、劉家拳、李家拳、蔡家拳、莫家拳)の首であるとされ、中国での洪家拳のイメージは、歴史上の正義の英雄が愛用した拳、革命闘士達の拳として、良いイメージで語られることが多い。逆に洪家拳は日本では、やくざの手すさびと酷評される事あって、マイナスイメージが固定観念化されているのは誠に残念である。
と、言われているのはこの状況を端的に言い表しています。

かつて香港映画が隆盛を極めていた時代、洪拳は正義の英雄が愛用した拳として情報の発信がされていましたが、中國武術に対するイメージを残念ながら心ないオピニオンリーダーによるミスリードによって意図的に中国大陸の情報ばかり発信し、そちらに目を向けさせたのでした。

南派拳術は生来反政府活動の性格を持っていた事から中国共産党政権から疎まれていたのは事実です。そこで親政権側(親中派とも呼ばれる)の人達から見れば英国領の香港から発信される情報よりも、自分たちに都合の良い情報を発信する事によって共産党政権に協力するために日本においてプロパガンダ工作活動を続けてきたというのが現実です。

現実にブルース・リーやジャッキー・チェンなど香港カンフー映画に憧れてカンフーに興味を持った人達が、実際に入門したのが蟷螂拳や武当拳(形意拳・太極拳・八卦掌・八極拳)であったという皮肉な結果になっています。
実は、香港カンフー映画では洪熙官、陸亞采、少林三徳和尚など主役は伝説の洪拳伝承者で、悪役はだいたい蟷螂拳か武当拳の使い手の事が多いのです。

これは中国共産党のプロパガンダ工作によって起こっているねじれ現象です。当學院は洪拳のイメージを回復させるために日夜努力しておりますが、苦難の道のりである事は間違いのないところです。



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